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「アタシたちは一緒にお弁当食べるので!」
そう、今日は昼はなんと、華澄が俺の分も弁当を作ってくれたのだ。とても幸せである。
「ずるーい。美華さん、ウチらもコンビニでお弁当買って華澄先輩たちと食べましょうよー」
「そうね。華澄ちゃんたちがイヤじゃなければ、私たちも一緒していいかしら?」
「イヤじゃないです...」
露骨に嫌そうっていうか、落ち込んだな...。
「なんだかごめんなさいね? 華澄ちゃん、風太くんと2人きりで食べたかったでしょうけど」
「美華さん、はやくコンビニ行きましょー」
「ええ、分かったわ。2人とも、先に食べても良いからね。なにかデザート買ってきてあげる」
そう言って美華さんは亜美さんと一緒にコンビニへと向かった。
「さすがに、"2人きりで食べたい"なんて言えないよ...」
2人がいなくなったタイミングで、華澄は不満を零した。
「まあまあ、俺としては美華さんと亜美さんとコミュニケーションの場があると助かるし...」
「そんなこと言って...2人と良い感じになろうとしてない?」
「ど、どうしてそうなる?! 俺は今日入社したばかりだぞ?」
入社したその日から会社の異性に目をつけるとか、ヤバすぎだろその新入社員。
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