10人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやいや、そういうわけには。ぼくが年上でも、この会社では後輩なので」
「えー? まあいいや。そのうち敬語じゃなくなればそれでいいです」
なんだか、気だるそうな感じの子だな...。
「それじゃあ、挨拶も済んだことだし、相原くんは私と一緒に物置まで来てくれるかしら」
「分かりました」
「それじゃあ2人とも仕事しておいてね」
「はーい」
「はい、分かりました」
「それじゃあ相原くん、行こっか」
「はい」
「相原くん、鍵閉めてもらっていい?」
如月さんの後についてきたまま部屋に入ると、そう促された。
「え? はい...」
ここ、どう見ても物置じゃないよな...。
ていうか、応接室?
「はあ〜、つかれた」
如月さんは大きなため息をついてそう呟くと、ソファに座り脚を組み始めた。
なに、この状況...。
「相原くん、肩揉んでくれない?」
「え? 肩...ですか?」
「そ、肩揉んで。私疲れてるから」
最初のコメントを投稿しよう!