入社初日は緊張します。

4/16
前へ
/158ページ
次へ
 「わ、わかりました...」  入社初日に突然カギのかかった部屋で美人女上司と2人きり、肩揉みを頼まれるとは...。  言われるがまま、俺は肩を揉み始めた。  「あっ...ん...気持ち良い...。相原くん、上手...」  なんかすげーエロいな...。  ていうか、肩凝ってるとは思えないくらい柔らかいな...。  「いつもは華澄ちゃんか亜美ちゃんに頼んでるけど、やっぱり男の子は力があるから違うね」  いつも肩揉み頼んでたのか...。てか、仕事はしないのか...?  「あの...」  「ん、なに?」  「物置に行くんじゃなかったでしたっけ...?」  さすがに聞いておく。  「あー、あれは嘘。今日は初出社なわけだし、そう気張らず私の肩を揉んでればいいのよー」  なんて自由なんだ...。こんなことして、上の人たちに怒られたりしないのか?  「えーっと...いつまで揉めばいいですか?」  「もう少し揉んでいて...相原くん、肩揉み上手だから、クセになっちゃいそう」  俺は、緊張と力加減の調整で、腕が疲れてしまいそうだ...。  「あの...如月さん...」  「美華」  「え?」
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加