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「私のことは"美華"って呼んで。如月さんは私以外にもいるし、華澄ちゃんたちも私のことは名前で呼んでるから」
ああ、そっか...この人は社長の娘だったな...。
「分かりました。美華さん」
「よろしい♪ 私、年下の男の子に下の名前で呼ばれたの初めてだから、なんかドキドキする♪」
「そうなんですか?」
これだけ美人なら、今までに異性との関わりはありそうだけどな。
「私も、"風太くん"って呼んでいい?」
「もちろん、いいですよ」
「やった♪ ふーうーたーくん♪」
なんだこの人! あざとい! 可愛い!
入社初日から上司にときめいてしまった。
「美華さん、まだ肩揉み必要ですか?」
「うん、もう少しだけー。てか、年下の可愛い男の子に肩を揉んでもらえるのしあわせー」
この人、いまなんて言った?
入社初日から美人上司の肩揉んで、「可愛い男の子」とか言われて...俺、なんかすごい会社に入ったんじゃないか?
ていうか、すげー良い匂いするし、肩柔らかいし、たまらんなこの仕事...。
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