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「さっき2人にも肩揉みしてもらってるって言ってましたけど、いつもこんな感じなんですか?」
さすがに気になったので、聞いておく。
「もしかして、私のこと不真面目だと思ってる? 私、やる時はやる女だから」
「そ、そうなんですね...」
現段階では、どう「やる時はやる」のか分からないからなあ...今後に期待しよう。
「うーん...だいぶ楽になった! ありがと、もういいよ」
俺が肩揉みをやめると美華さんは立ち上がり、組んだ手を上げて伸びをした。
なるほど...この胸が肩凝りの原因か...。
「よし、仕事しよっか。事務所に戻るよ」
「は、はい」
さすがにちゃんと仕事するよな。なんだか安心してしまった。
「2人とも、ご苦労さま。風太くんの歓迎会どこでやるか決まった?」
「えっ? いま美華さん、"風太くん"って言いませんでした?」
異変に気づいたのか、華澄は質問で返した。
「うん、言ったよー。風太くん♪」
「なんで急に...」
「べつに普通じゃない? 華澄ちゃんたちのことも下の名前で呼んでるしー」
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