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「そうですけど...なんか風太は違うっていうか...」
「華澄ちゃんだって下の名前じゃん!」
「それは...」
「華澄先輩、美華さんに嫉妬してます?」
「そんなんじゃないから!」
華澄...どうして美華さんが俺のことを下の名前で呼ぶのがダメなんだ...。
「ちなみに、風太くんは私のこと"美華さん"って呼んでくれることになったよ♪」
「 ... ... 」
「なぜ、無言で睨まれる...」
「でも、華澄先輩って呼び捨てじゃないですか。1番恋人みたいな呼び方してるから良くないですか?」
見かねた亜美さんは、謎理論を展開し始めた。
「こ、恋人じゃないし...」
「ウチは"恋人みたい"って言ったんですけど」
「しょうがないですね...アタシが"風太"って恋人みたいな呼び方しちゃってるし、美華さんが"風太くん"って呼ぶのはフツーですね!」
華澄先輩チョロ...。でも、亜美さんのおかげで助かった。
「ならよかった! で、場所決まった?」
「えーっと、アタシとしては、ここの居酒屋がいいなって思ったんですけど...」
華澄が俺たちにスマホを向けると、そこにはオシャレな居酒屋の画像が表示されていた。
「料理も美味しそうだし、コースの料金安いですよー。これなら美華さんのポケットマネーで余裕でしょう」
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