カメルーン旋風

　Ｊリーグ開幕は一九九三年五月で横浜マリノス対ベルディ川崎の一戦だった。ベルディ東京がマイヤーのゴールで先制したが横浜マリノスも反撃してラモンディアスのゴールで逆転した。この試合二対一で横浜マリノスが勝利した。

　翌日の鹿島鯛名古屋はジーコがハットトリック(一試合三得点以上)を達成して鹿島アントラーズは勝利した。

　Ｊリーグの前半は十八試合四十一得点で島アントラーズが優勝した。

　後半のＪリーグはベルディ川崎が圧倒的な強さで優勝してチャンピオンシリーズにもつれ込んだ。

　チャンピオンシリーズではベルディ川崎は鹿島アントラーズに勝利した。初の年間チャンピオンになった。

　そのころ彼は社会人で食品会社で働く身だった。

　就職難が始まっていた。バブルははじけていた。その後さらに悪化した。