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そのころ彼はまだ学生でサッカーをしていた。
マラドーナに期待していたがイタリアと準決勝で対戦することを知ってアルゼンチンは負けないだろうと思った。
「今度準決勝アルゼンチンはイタリアと対戦するな」彼は友人に話した。
「そうなんだよ」
「楽しみだな」
大学の帰り道にそんなこととを話していた。
「就職内定したの」
「したよ。食品会社」彼は答えた。
「オレは工場に内定した」
「仕事があるってことはいいことだな」
「オレは家庭教師をしたよ」
「中学生に教えたの?」
「そうだけど」
「そんなに出来る子?」
「都立の上位校に合格したよ」友人は答えた。
「今年の二月ころだったのか?」
「今年はいろいろあったな」
「来年には卒業だよ」
「今年の春休みに卒業論文を書いていたな」
「それくらい普通だよ」
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