熱に魘されて

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熱に魘されて

俊男、お前はなんで小説家になんか、なりたいんだ? と、なぜか父親が、不意に真面目にそんな事を云う。 サァ?そんな事は今回考えていないよ。僕は、ただ、本を買うお金がないんですよ?それで八万ぐらいの借金ゆうちょに振り込むと云う事にしたからね? 仕方ないよね?僕の本買いたい夢とか、結局、場所の問題で片付くから。 … 父はこれ以上、僕と云う奴に、何かを強いるのは酷なんだな、と察した。 自分という人間がなぜ、息子を産んだのか、その事を今夜、酒を呑みながら、考えていた。 父は、1980年に母の第二子として、僕を産んだ。 体重は標準的だった。 新聞の切り抜きを、ご丁寧に切り抜いて、アルバムに、飾った。 アルバムは、親がしたのは、小学生迄だった。 その後、父は僕の夢である小説家という行為を、激しく非難した。 夢は借金したからだった。 240万を、四年で完済予定、月々四万ずつ、オリコに支払う。 何故に、借金までして? 父は困惑した。 家族も止めた。 しかし、会社が倒産した。 その新風舎という会社は潰れた。 おかげで、市役所で、免除になり、晴れて私は、借金地獄から抜け出せたわけだが、夢は壊れた。 その時に、自分の頑張って居る張り合いすら、失せた。 その時点で、死んだ屍も同然だった。 それ以後も、私は、自分の書いた、欲望を、公の場で出す機会もあるが、しなかった。 一度地獄を味わったモノは、二度とそれをしようとしない。 以後、私が悪夢に魘される事もなくなったかに見えた。 だが、それも壊れた。 今度はSNSである。 私は、闇の世界に迷い込んだ。 売れたい、 売れなきゃヤバい アイドル構想に反吐が出た。 アイツら自分の金儲けしか、考えていない。 だから、僕は、アイツらを心の裏では殴っている。 アイツらが俺の背後に付き纏う事を憎んだ。 そんな、ガキみたいな奴に、俺の後追いなんか、寒気がするし、夢がある私が誰かに飼われて居るのは、忍びなかった。 僕の書いたモノを、誰かが、奪い攫う。 その子の養分になるんだ。… 絶句する。 自分の歌が、誰かが、声に出して読んでいる。 その時に、それは僕の著作権が、時効になっていた。 僕は損なわれていた。 この世界のトップランカー達に。 きっと、妄想ではない。 きっと、現実だ。 僕は… その事が何を意味してるか、無自覚なまま、今迄、他人事だった。 今後もそれは変わらない。 僕はバズりたくなんかナイし、夢も諦めたく無い。 二度と、僕に何も逆らわない様になる迄、殺す(コロス)んだ。 心の中の自由さえ奪うんだな? オマエ、何様なんだ? 俺のプライバシーポリシーに、侵害してくんじゃネェ キレる 怖くなる。 ナル なる 成らざるを得ない。 壊すんだ。 人の自慰まで、侵入してくる。 自分の部屋にさえ、侵入してくる、この気持ち悪い人間と、プライバシー権を賭けて争うんだ。 きっと、彼は自分だったら、耐えられない事を俺に強いてる。 指導を、石川の介護福祉のTOP No.2に委託した。 専門外だったネェ? ヒヒヒッ毛ヒヒヒ ボケは人格が破綻していた。 目につくモノ、見境なく、排除して、引き篭りになっていた。 誰も寄り付かなくなった虎狼の鷲に、付き纏う阿呆も、自覚する。流石に、これは、苦役だった。 アホ あほ アホ アホ あほっほ アホ。
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