空に抱かれて

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江井子が描きたいのは空の景色だ。 パタゴニア、ケニア、チリ。 江井子がそれらを思い出すときはたいていは青空を含んだ空の景色となるのだった。 記憶はその心象をイメージ化することが必要だ。創作は心象をイメージ化することであり、江井子にとりイラストは手段でなく目的だった。 冬の教室で故郷の景色をタブレットでスケッチをしたことがあるのだけど、その風景画は今も江井子のパソコンにある。たぶん、心象を無心に描いたことが自身にとり重要なのだと江井子は思う。
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