運命のつがいと初恋 ③

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 めいいっぱい広がって受け入れている、ギリギリの状態なのに動かれたら痛くなりそうだ。  身をすくめる陽向に東園は何度もキスをする。いい? いい? と聞かれ、陽向が戸惑っていると、首筋を舐められ乳首を吸われる。  返事があるまで動かないようだが抜いてくれる気もやはりないようだ。 「ちょ、ちょっと、なら……」  譲歩したのが間違いだったとすぐ分かった。  ありがとうとキスした東園は陽向の腰を掴み引き抜きはじめた。  東園を受け入れているそこはじっとりと濡れていて、ぬちゅと湿った音を立て出ていこうとする東園に絡みつく。怖いから抜いて欲しかったはずなのに、出ていこうとされると寂しくなる。  やだと陽向が声を漏らしたと同時に抜いた分より深く突き上げた。 「あっ、ああ、や、あ、あ、」 「はぁ、もう、ごめん」 「ん、ん、あぁ、うっ、ああ、ああんあああ、」  東園のくぐもった声が、その興奮を陽向に伝えている。  ごめんてなに、これのこと? と思うが声にならない。  腰を掴まれ激しく揺さぶられ、頭も身体ももう自分のものじゃなくなったみたいに感じる。受け入れている後ろはこんなに激しく突かれているのに痛みよりも快楽ばかり感じる。  浅い部分を緩く擦られて、甘く潤んだなかを急に強く押し突かれる。そうされたかと思えば最奥を突かれぐりぐりと奥を広げるように腰を回される。 「ああ、う、ああぁ、んっんっ、」  快楽が全身を回り理性がかすむ。  東園が動くたび腹の奥が強烈に好くなる。    身体に溜まる欲を出してしまいたくて背中をそらし嬌声を上げるが、ちっとも減らない。  それどころかどんどん溜まってもう抱えられない。快楽は陽向の前を押し上げ、腰を揺らされるたびに東園の腹にあたり、その触感さえも快楽になって積み上がっていく。 「あ、ああん、あ、や、で、でるっ、あっ」  東園は陽向の前を奥から何度も突きあげ、せり上がってくる欲をとても我慢できなかった。  触られることなく陽向の前は白濁を飛ばしびくびくと震え溜まったものを吐き出す。身体の震えが止まったあとも、息をつくまもなく一層激しく東園に攻められる。  欲を吐き出したばかりなのにどんどん快楽を与えられる。 「ああ、ああ、んっ、は、もうだめ、もうっああっああ、」  たくさんの快楽に耐えられない。  陽向の腹はさっき出した自身の白濁で汚れたままなのに、東園が動くたびとろとろと白濁を垂らしてしまう。尻も奥から漏れ出た液でじっとりと濡れいやらしい音を立てている。  もう駄目。身体中がおかしい。  しかしだめって言っているのに東園は止めてくれない。 「陽向、出していい?」  低く苦しげな囁きに頷く。東園もだいぶ興奮しているようだ、腰を強く掴まれぐちゃぐちゃに突かれる。  もう考える力がない、ただひたすら東園のしたいようにされている。  陽向は快楽を注がれ続け、いつの間にか果てていた。
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