第零章 -今天-  普通じゃないここの普通

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「どうっすか? これ? どうっすか! 伊藤さん!!』 東京の本社から2週間の予定で出張してきた真面目堅物な30代後半な伊藤さんを伴って、地元民のお店に連れ出し、そこでお持ち帰りした子を、伊藤さんの4つ星ホテルの3台ベッドのある大きなお部屋で…… 6人で…… いや、正確には5人で…… 暴れている……お遊戯中…… パーティ中だ。 駅弁姿を披露している最中だ。 小姐(シャウチェ)(若い女性の意)の細い華奢な脚を僕の肩に担ぎ、背中に腕を廻して、彼女は僕の首の後ろへと腕を廻す。時折、彼女は、震えるような快感に耐えられなくなり、僕にしがみ付く。 「啊!啊!啊!啊!啊!啊!」 小気味いいリズムで細身の20代小姐が縮こまった態勢で、僕の腕の中で甘い呻き声を上げる。
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