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『私は物じゃない。
私は麗花。
誰が認めなくても、私は私。
絶対に物じゃない。
私は人間。
誰が認めなくても私は人間なの。
だから、今すぐ今のモノみたいな、タダの穴に入れる様なSEXは辞めて、ちゃんと私を見て、ひとりの女として、この瞬間で良いから、人間として、女として愛しているから、私を抱いたって、そう言えるくらい……
そういう風に抱いて……
それが、他人に対しての当たり前よ。
あなたは、そんな事も知らずに生きて生きたの?
そんな事も知らずにその年まで生きてきたの?
可哀想ね!』
左足を高々と僕に上げられて、大きく脚を開いたその子は横になる上半身を少し起こして、僕を相変わらず睨んでいた。
ただ違うのは、大きな漆黒の瞳から涙があふれている事だった。
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