第一章 お手伝いの麗花さん

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『私は物じゃない。 私は麗花(リーホア)。 誰が認めなくても、私は私。 絶対に物じゃない。 私は人間。 誰が認めなくても私は人間なの。 だから、今すぐ今のモノみたいな、タダの穴に入れる様なSEXは辞めて、ちゃんと私を見て、ひとりの女として、この瞬間で良いから、人間として、女として愛しているから、私を抱いたって、そう言えるくらい…… そういう風に抱いて…… それが、他人に対しての当たり前よ。 あなたは、そんな事も知らずに生きて生きたの? そんな事も知らずにその年まで生きてきたの? 可哀想ね!』 左足を高々と僕に上げられて、大きく脚を開いたその子は横になる上半身を少し起こして、僕を相変わらず睨んでいた。 ただ違うのは、大きな漆黒の瞳から涙があふれている事だった。
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