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嫌な奴 ★
いつからだろうか。
周りのヤツらが気づく前に、隠したくなったのは。
お前の物は目立たないようにしよう。
好かれるような話し方をすれば、話さなくなればいい。
笑顔が眩しく惹き付けるなら、笑うことのないように。
泣き顔がそそるのなら、泣かせないように隠せばいい。
容姿が可愛ければ、醜いままにしたらいい。
褒めるヤツらには、逆の事を伝えた。
そしたら、ほら。
周りから居なくなる。
どうしたら、もっとお前の存在を消せる?
明日は……明後日は……明明後日は……?
どうやったら、こちらの事だけを考えてくれるだろうか。
もっと、もっと蜜のように甘い鞭をくれてやろう。
そうすれば、こちらを向くだろうから。
いっその事、閉じ込めようか。
深く暗い底へ。
あぁ、想像するだけで身悶える。
お前の存在はそれ程、愛おしい。
さぁ、あとどれだけの甘い鞭を振るえば
その全てが手に入る?
あとどれだけ存在を消せば
その心が手に入る?
お前は、人を狂わせる。
お前に狂った人間は1人でいい。
たった1人の愛おしい人。
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