432人が本棚に入れています
本棚に追加
高級寿司
ストーカー事件が解決した夜から3日後の夕方
何故か、私は高級寿司店に居た
その店内のカウンターに座り、
目の前に居るこの寿司店の大将の背後に見える、
メニューらしきものに目を向けている
「なんでも好きなの頼んで」
隣に居るナツキにそう言われ頷いてはみるものの、
メニューを見る限りどれも一貫何千円としている
その値段に気圧されて、
何が食べたいのかなんて分からない状態
「あ、大将、俺、中トロといくら」
ナツキはそんな私をよそに、
慣れたように頼んでいる
何故、今こんな高級寿司店に居るのか……
最初のコメントを投稿しよう!