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「成瀬さんはナツキさんの気持ちがよく分かるんですね?」
少し、棘のある言い方になってしまう
でも、成瀬の言葉も、自分の気持ちをナツキに置き換え、
私を責めているみたいだから
「分かるよ。
お前だって、分かったから、今、泣いてんだろ?」
「――嫌ってくらいに、分かりました。
でも、成瀬さんが望んだから私はこの世界に……」
別に、もう今さらAV女優になった事を、
成瀬に対して責めたいわけじゃないけど
でも、あなたが私をAV女優にしたのだから、
他の男性みたいに、簡単にAV女優だから付き合えないとか思わないで欲しい
「――ごめん」
そう、目を逸らされた
私と成瀬の間に流れる空気はただ重たくて、冷たい
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