第11章の登場人物

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【そのほかの登場人物】 ◆帯刀(たてわき) 火矛威(かむい) /37歳 ・(ウロボロス)のメンバーで深雪の友人。娘である火澄を男手ひとつで育ててきたが、実は血の繋がりはない。14年前に(ウロボロス)のメンバーだった真澄から生後間もない赤ん坊を預かることになった。 ・火澄が紅神獄と轟鶴治との子どもだという出生の秘密をずっと隠してきたが、黒彩水に薬で自白させられ、動画配信者のぺこたんによって《監獄都市》中に広まってしまう。 ・何者かに拉致された火澄の手がかりを求めて東雲探偵事務所を訪れ、オリヴィエや奈落とともに《東京中華街》に潜入する。紅神獄に「家族となって《中立地帯》で一緒に暮らそう」と持ちかけるが断られる。 ◆帯刀(たてわき) 火澄(かすみ) /14歳 ・帯刀火矛威の一人娘だが、黒家の諜報部隊によって《東京中華街》に連れ去られる。黒彩水(ヘイ・ツァイスイ)によって実の母親は《レッド=ドラゴン》の紅神獄(ホン・シェンユイ)だということ。父親だと思っていた火矛威と血の繋がりが無いこと。実の父親は轟鶴治(とどろきかくじ)だという事実を知らされる。 ・黒家の諜報部隊から救出してくれた深雪とともに紅龍芸術劇院に行き、実の母親である紅神獄と対面を果たすものの、最後は燃え上がる劇場と運命を共にした真澄を見送る。 ◆ぺこたん(芸名)/二十歳後半 ・新規顧客と動画市場の開拓を狙って《壁》の外から《監獄都市》にやってきた動画配信者。青いメッシュを入れたマッシュルームヘアがトレードマーク。 ・黒家がスポンサーになってくれるとの言葉に踊らされて、帯刀火澄の出生の秘密を《監獄都市》中に動画配信してしまう。 ・物事を自分に都合のいいように解釈(かいしゃく)しすぎるところがあり、危機感も無く、倫理観にも欠けているが、本人に悪気は一切ない。 ●轟 鶴治(とどろき・かくじ)/享年34歳/男 ・13年前に亡くなった轟虎朗児の息子。ただし養子で血の繋がりは無い。 ・本名を雨宮御幸(みゆき)と言い、顔立ちも深雪そっくりで、深雪と同じアニムス《レナトゥス》を所持していた。《雨宮=シリーズ》の3番目として生み出されたクローン体である可能性が高い。 ・火澄の実の父親。己のアニムス《レナトゥス》を火澄に譲渡する。 ・かつて式部真澄と恋仲であったが結局、二人は結ばれることはなかった。 ・《臨界危険領域者(レッド ゾーン=ディザスター)》となったため、若くして亡くなる。 ●轟 虎朗児(とどろき・ころうじ)/70代後半 ・《アラハバキ》の総組長。一見すると和服姿の風流人のような温厚な老人だが、時おり眼光の鋭さを覗かせる。 ・偏った思想の持ち主で、差別的発言も辞さない苛烈な人物だが、《アラハバキ》の御三家をまとめ、組織内抗争を沈めた手腕は決して侮れない。 ・二十年前の抗争で実の娘を失っており、唯一の肉親である孫娘の寧々を溺愛している。 【《アイン・ソフ》のメンバー】 ◇斑鳩(いかるが) 夏紀(なつき)/外見は20代だが、見た目通りの年齢ではない。 ・ゴースト研究者であった祖父の斑鳩夏人を殺した犯人を探るため、《アイン・ソフ》に入る。《女帝(ギーメル)》の役割を担うが、その役割の意味は今のところ不明。 ・表向きは《石蕗診療所》の女医で、数少ないゴースト専門の医者だが、その実態は《ジョシュア=シリーズ》に命じられて《雨宮=シリーズ》の六番目である雨宮深雪の動向を観察することにある。 ・《臨界危険領域者(レッド ゾーン=ディザスター)》となった赤神流星を新型のアニムス抑制剤で救う選択をするが、その結果が何を意味するのは、まだ誰も分からない。 ◆斑鳩(いかるが) 夏人(なつひと) ・斑鳩科学研究センターの創始者であり、日本におけるゴースト研究の第一人者。ゴーストとなってしまった孫娘の斑鳩夏紀のために、ゴースト研究を始めたが、いろいろなことを知りすぎた故に《アイン・ソフ》の手によって殺される。 ★《王国(マルクト)》のジョシュア  ・老齢のジョシュア=シェパード。《アイン=ソフ》の中でも絶大な力を持つ。《監獄都市》を『核』の力で焼き払う計画を立てている。 ・赤神流星には死んでもらった方が都合がいいと考えている。 ★《知恵(コクマー)》のジョシュア ・少年のジョシュア=シェパード。《王国(マルクト)》のジョシュアとは異なる考えを持ち、彼の野望や計画を止めようとしている。 ・赤神流星を救うための選択肢として、最新型の《アニムス抑制剤》を斑鳩夏紀に託す。 ★《知識(ダアト)》のジョシュア ・《シェパード=シリーズ》最大のブラックボックス。ジョシュア=シェパードの中でも謎に包まれており、滅多に人前に姿を現さない。
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