1. 感情

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周りからも祝福をされ、いつもどんな時でも私を認め、肯定してくれる修ちゃんとの付き合いは‟幸せ”そのものだった。 それと同時に、その幸せが怖くもあった。 やっと幸せになれたのだ。自分を必要としてくれる人が現れたのだ。だから大丈夫。 何度も何度もそう自分に言い聞かせた。 けれどやっぱり怖かった。 自分は本当に必要な人間なのだろうか。修ちゃんは私で本当に良いのだろうか。 一人でいる時間にそんなことを考えては、勝手に不安になり落ち込んだ。 「私のこと好き?」 「好きだよ。好きじゃなきゃ付き合っていないよ。要は何回もそれを聞くね」 私がそう尋ねる度に、修ちゃんは笑いながら私の頭を撫でた。 面倒くさそうな反応は一切見せず、いつもきちんと私に向き合ってくれる。そんな彼と一緒にいたから、私自身も少しずつ‟私”を認めることができたのだ。 「要は自分を卑下(ひげ)しすぎだよ。もっと自分のことを好きになってもいいんじゃない?俺が好きな要のことを、要自身にも好きになってもらいたいって俺は思ってるよ」
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