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「ちょっと、もう商売っ気無いんだから」
マドセンが彼女を小突こうとしたけれど、彼女はひゅっと首を竦めてそれを躱した。マドセンは繕うように言った。
「この子はジョイ。えっと……あんた幾つ?」
マドセンは彼女に訊いた。彼女は指を二本、立てて見せた。二十歳、という事だろうか。
「ごめんなさいね態度悪くて。でも良い子なのよ。お酒強いし」
それは長所なのだろうかと、ぼくはぼんやりした頭で考えながら、改めて彼女を見た。
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