詩のあれこれ2

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詩のあれこれ2

一歩 走るのはできるのになるべく歩きたい 歩くのはできるのに一歩が出せない 体を動かしたくない ここに留まろう。 そうだな。とこんなことを考えた僕は急に 意識を540度変える。よし休んだから進もう。ゆとりが有ればさらに進もう。こうして 僕は歩を進めることにした。 ノットリと進み目的地に着く人がいる テキパキと進み目的地に着く人がいる 初めの一歩は誰だって違う 始めの一歩は誰とも違う だから進むのはとっても簡単で奥が深い。 僕は当てもなく歩を進む。 目的地は未だ見つからないけど歩き続ける。 休みを取りながら、進む。 最果ての地はまだ決めていない。 流れ 僕は日々流れの中で生きている。 社会の流れに乗り、情勢の流れを見る 人の流れに漂い、流行を追いかけて生きている。 けど、僕は知っている。流れに乗れない人 流れをモロに食い、傷ついた人 流れから逃げた人 持ち場から離れない人 ある人は言うだろう。『流れを上手く操れないだけだ、鈍っている 努力しろよ』と 常に頑張ることができる人はいる その反対に頑張れない人もいる 流れに乗って最前線に走っている人が今いる その後ろで最後尾で歩いている人もいる 優劣をつけることは僕にはできない。 どっちが良いかなんか選べない。 僕は優柔不断だ。 だけど、一つ言えることはある。 流れに逆らえないけど、流れの中で待つことはできる。 待つことは苦じゃない。だから流れに乗りながら誰かを待つ。 決して良い解決法じゃないけどそれしかない。 大雨 水溜りをついうっかり踏んでしまった。 靴に水が入り、靴下がブカブカ音を踏む。 家までまだ先だ。急がないと 傘に雨が激突する。 辛うじて全身を濡らしていないがバックはぐちゃぐちゃ雨を飲む。 もし早めに帰れたらと頭を霞むが、朝から降り続けている。今日を恨み、明日を羨む。 一歩一歩雨に体当たりされながらやっと家に着いた。部屋に入り小窓を見る。 まだ降っている。 まだまだ降っている。 タオルで全身を拭き、1日の短な楽しみを施行する (開始する) スマホ 今僕が触っているスマホ  君は便利だ。 なんだってできる。 けど、君の弱点は脆いところだよ。 落としたら一巻の終わりさ。 ほら落とした。 人生終わった。 遠足 帰るまでが遠足です。と小さい時僕らの近くの偉い人が言った。 帰るまでが遠足か、、 僕はまだ育っていない頭で感じた。 それから何年か時が過ぎて、現在。 僕は遠足を束ねるようになった。 帰るまでが遠足です。と僕は子供たちに伝える。 特に意味は知らないが、注意深く伝える。 あと何回この言葉を伝えられるだろうか。
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