一章:うざいのに好かれたから殺していい?

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『ごめん雪路…寝てた。疲れた。今何時?』  目を開けると俺を見下ろした雪路がいた。くそっ見下ろすんじゃねぇ!!じゃなくて…俺は確か潜入してきてうぜぇ奴にキレてそんで…またかよ。 「雪路じゃねぇ潤だ潤。お前は悠だ。」 『あ、そうか。なぁ潤?猿は?』 「はぁ、猿じゃ…まぁ、いいか。あいつならお前が寝る前にとっくに校舎に走らせたよ。大丈夫か?」  俺は服についた汚れを叩きながら雪路の後ろについていく。相変わらずなんだこの安心感は! 『ん、大丈夫だけどちょっとまだ疲れてる。でもいいのか雪…じゅ、潤…!遅刻…』 「あ、平気だろ。ボスに連絡しといてもらったわ。」 『ジジイが?あ!今何時だっけ?』 「今は九時。お前が寝てからそれほど経ってねぇよ。」 『そうか…』 俺はこんな調子でやっていけるのかと呟いていたら、だ。 「誰だよお前(引)」 『うるせぇっ!!!』 なんか引かれた。心外!!
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