Prologue

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「おい次の依頼だ、ほらよ」 『んぁ?長期任務か?他のやつに回せよ』 「いや、ボスからの指名のだ」 『チッ…クソジジィ』  渡された封筒の表紙をみるとそこには《長期任務》と書かれていた。ガサガサと封筒から紙類を取り出す。一枚目にはボス…義父からの通知、任務内容。 「なんて?」 『んと、“今回は長期任務だ。期間は三年間。任務遂行者は真由(マユ)だ。よろしく頼む。内容は所謂王道学園に入学し卒業せ…”はぁぁん??』 「おい、言い終わる前にキレるな」 『うるっせぇ!!俺が!?学校行って!?入学して!?卒業!?はっwどこが任務じゃクソジジィィィィィィ!!!』  このクソジジイ、任務というかたちでなら俺が逆らえないからと!なんと卑怯な!!まぁな、小中と行かずに現在十六歳の俺だから行かせたくなるのも無理はない。でもさ、偏差値大丈夫かよ。最近の高校やべぇんだろ? 「おい、続き読め」 『うっすw“卒業せよ。殺し対象は無し”無しだと任務じゃねぇな。おし、捨てるか。』 と、立ち上がるとさっきからうるさい一個上で同業者の紫鶴 雪路(シヅ ユキジ)が紙を奪い取る。 「“しかし、今後対象となる者が多く現れると予想できるため、潜入ついでに卒業してこいという意味だ。”だそうだ。真由」 『無理だろw編入になるぜ今からだと。今五月だ!一ヶ月遅れだ!なぜ目立つようにしなくてはいけない!?そして、ここを読め!日本有数の御坊ちゃま学校だぞ。しかも全寮制で〜うんちゃらかんちゃら』 読者の皆様はもう…言わなくてもどんな高校かはわかりますよね?でも皐月真由(サツキマユ)彼は世間知らずなのでそれ以外何も知らないのです。まさかその日本有数の御坊ちゃま学校がホモ学校だなんて… 『うわぁぁぁぁぁ』 なぜだ。俺は編入用のテストが…満点で通ってしまっていた。 俺こういう我慢する潜入調査苦手なんだよなぁ。だって 時と場合によっては俺すぐ手が出ちゃうか ら♡ 「え、真由。怖いからやめて。お前の場合洒落になんねぇよ。殺すな。…ちょ、ボス〜?こいつ怖いんで一緒に行ってきていいですかぁぁ⤴︎!!!???」
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