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クリスマスプレゼントは俺って誰?!
「ん…」
優菜が部屋の明るさに目を開けると見たことのない天井と隣に人の気配。
どこかのホテルだろうか、記憶は曖昧だ。
そのまま半分寝ぼけた頭で隣に眠る男を見た。
前髪が下り、整った顔立ちが気持ち良さそうに眠っていると少し幼く見えるのは、意志の強そうな瞳が閉じられているせいだろうか。
優菜からしてみれば、素性をよく知らない男と一晩過ごすなんて、昨日まであり得ない事だ。
高校まで誰とも付き合った事がなく彼氏もキスも何もかもハジメテは、全部雅樹だった優菜だから、昨日の夜まではそのまま雅樹と結婚するとさえ思っていたのに現実は不思議なものだ。
隣で眠る男を起こさないように寝返りを打ち男と反対側を向くと優菜は、昨夜の出会いを思い出していた。
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