第二章

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第二章 師匠2 注:一部血液表現等があるので、苦手でしたら飛ばして下さい。 はいどぉも〜 只今落下中の、霜斬と申します。 いや〜やっぱアカンっすわ〜 下手に感情を消すと死因に繋がりますね。 何か急に変なテンションで始まってすみません!でもこんなテンションで無ければ、やってらんないんで。 えっ? 落下中って一体どんな状況だって? 縄なしバンジー中ですが? 楽しいですよ、縄なしバンジー。 私も現在進行形でやっております。 今日は快晴。 縄なしバンジーをやるには少々勿体ないくらいの良い天気ですね。 周りを見れば大森林。 なんて良い景色でしょうか。 冥途の土産に良さそうです。 空気も良し。 吹いている風も優しく、まるで包み込んでくれるかの様。 えぇ。そのまま包み込んで,どこかに吹き飛ばしてくれそうなくらいです。 さぁてと。 段々、母なる大地が見えてきました。 どうやら私もこれまでの様です。 誰も居ないけど、言いたかったセリフ,吐いときます。 ーーーもうじき私はきっと……    なぁ何とかかんちゃら,後は頼んだ。 よーしこれで思い残す事はありませんね。(棒) 一応死亡フラグも立ってません。 だってもうじき..の後言ってないもん。 もし、本当に………ってなったら何とかなんちゃらさんに、後は任せよう。 あっ…やべッ地面が…… 眼下にある地面が迫ってきた。 そしてそのまま私は落下に抗えず、地面に衝突する。 ガンッッッッッ ゴロゴロ ガン 鋭い衝撃が体に走る。 そしてそのまま私は何度もバウンドして転がった。 頭から血がツツーーと流れる音がする。 転がったポーチが見えた。 世界があべこべだ。 歪んでは治りそしてまた歪む。 不思議と痛みは感じなかった。 だが直ぐに妙に熱が襲ってきた。 そして、寒さが次に襲ってくる。 ーーもう駄目だ。 ーーー私は此処で死ぬかも知れない。 魂が私から流れ出ている様だった。 地面に赤い何かが流れて止まらない。 死にたく無い。 死にたく無い。 こんな所でカッコ悪く死にたく無い。 自業自得とは言え、こんな死に方は嫌だ。 ふと、ポーチが目に入る。 ーーーあっエリクサー。 死に物狂いで体を動かす。 激痛が体を襲った。 でも、でもっ  死にたくない。 痛みが私に噛み付いてくる。 関節が悲鳴を挙げる。 それでも私は手を伸ばした。 何とかポーチを開けてエリクサーを取り出した。 エリクサーが入っている、ガラス瓶は割れていない。中身は無事だった。 コルクを引っ張って開ける。 キュポン 妙に気の抜けた音がした。 これで国宝とか嘘で、只の薬だったら女王恨むぞ! 中身を必死で飲む。 ゴクゴクとエリクサーを飲むと、嘘の様に痛みが消えていった。 どうやら国宝は嘘では無かった様だ。 でもまだ、足やら手やらに傷が残っていた。 エリクサーを少量かけるとその傷もすぐに治った。 そして、今の状況を確認する。 私の周りは落ちた瞬間水を被ったので、白い色水と血が混ざり合っていた。 私自身もびしょ濡れで酷い状況である。 やる事は沢山あるがそれよりも前に流石にこの格好のままは嫌だ。 まずは、色水と血を洗い流すか。 手から水を出す。 シュルルルと音を立てて水を出し、操る。 私の周りを囲むようにイメージすると、出来た。 そして思い切り水を被る。 バッシャンと水がしたった。 後は出来るかどうか分からないが… 今出してある水を私の掌に集まるようなイメージをする。 段々と水が、集まって… …………………!!!! 成功した! 私の掌には大きな水球が浮いている。 服などは乾いていた。 集まった水は、しっかり草木の栄養分にしておく。 美味しいかい?草木くん。美味しいよね。 私の血液入りだけど。 インクは植物から取ってるっぽいし、大丈夫だよ。 遠慮なく飲んでね。 ………冗談はさておき。 次にポーチの安全確認である。 ポーチの中身は無事だった。 エリクサーだけでなく、例のブツやロープ等も。 しっかし,よく助かったな。 危うく死ぬ所だった。 白い壁を見上げる。 ……どうやって帰ろう。 この壁はってでも登る? 嫌だな。落ちそうだし。 幸い、窓は Open the Windows!状態でこの壁登る問題除けば、普通に部屋に戻れそうだ。 窓自体も大きかったので、人1人飛び降りたり入ったりするには不便しない。 大きな城壁を見つめていると、段々後悔の念が襲ってくる。 ………考えたら思い切りが良すぎたな。 でも私がやらかした色々は、仕方ない。 あの部屋の窓が、 「おいで!世界は君を待っている!大丈夫だ。後の事は考えずにほら!飛んじゃえ!」 って言っていたんだ。凄い誘惑だった。 だから私は悪くない。 多分………………………。 よ,よし。今は考えない事にしておこう。 にしても、ステータスとか見られないだろうか。初級魔法は使える事は知っていた。だが、こんなにも工夫して使えるなどとは聞いていない。 あの城壁楽に登れるスキル持ってたか確認したいし。 色々持っていたスキルも確認してみたい。 試しにやってみるか。 漫画で良くあるコレ! 「ステータス オープン」 すると、画面みたいな物が浮かぶ。 ーーうっそお。 そんな感情とともに興奮が溢れ出てきた。 浮いた画面にはスキルだのなんだのが書かれていた。
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