第1章 異能な転生者への道

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第1章 異能な転生者への道

プロローグ編 異能な転生者への道  この物語は空想の異世界の世界のファンタジー物語です。 現実世界の話でないと言うことに注意してお楽しみください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 異能な転生者は、二人の中心人物の物語です。 まずは一人目のアルベルトの話から始まって、300年の時が過ぎて記憶と魔法能力を受け継ぐクリスへと話が変わります。 まずは一人目の主人公のアルベルトの話からスタートです。 7a1b6363-86b2-4558-9493-dd03f9fd5e7f ***** 西方にある大陸の一つにルーファス王国と言う国が存在しているが、ルーファス王国は、近隣の国と接しているため、いつでも緊張が絶えず、前線では、小競り合いが起きていた。 そんな王国の他国と接する国境近くに主人公が生まれる。 その名をアルベルト……… アルベルトは、小さな村に両親とともに生活して、すくすくと成長していましたが、アルベルトが幼少期に、歯車が狂いだします。 **** 振り返ると、俺の人生が狂い始めるのは、俺が2歳になった頃だ。 俺が2歳になった時、何があったかと言うと、俺は無意識にやったことが原因だろう。 しかし、あくまでも子供がやったことだが、そのやったことに大人が大きく喜んでしまった。 なにが起きたのか説明すると、家族で朝食を済ませたあと母親は後片付けをして、父親は、畑に行き、二歳の俺は母親の近くで、テーブルが置いたある周辺で遊んでいた。 父親が作ってくれたのは、クマ、トラ、鳥、キツネなどでしたが、この中でも俺は一番のお気に入りは、キツネだった。 父親が、時間を夜に作ってくれた動物は、決して似ているとは言えなかったが、それでも、俺にとっては、それで十分だった。 その日も俺は、父親が作ってくれた、動物のおもちゃで、テーブルの下で遊んでいた。 座っ遊んだり、寝っ転がって動物を走らせたり、実際には見たことがないのに、父親がやっているのを見て、遊び方を覚えた。 時には、戦わしたりすると、母親に怒られた。 「大切にしなさい、そんなことしたら、壊れるわよ」と言われていた。 はあ~いと返事はするが、母親の言っている意味がよくわかっていない二歳児。 その母親が食事のあとの片づけをしている所だった。 桶に水を汲んで、大切に使って洗っていた。 「ふん、ふん、ふ~ん」と鼻歌が出ているほど、母親は陽気だった。 テーブルの下で俺は、ウロウロしながら動物で遊んでいる。 しかし、遊んでいると、俺の大好きなキツネがないことに気が付いた。 俺は、その時、キョロキョロしながら探した。 そのとき、目の端に捕らえたのが、テーブルの上……… 先ほどまでテーブルの下で遊んでいたが、いつの間にかテーブルから離れていた。 母親は鼻歌を歌いながら、ご機嫌だが、俺はテーブルの上のキツネが欲しいと思ってしまった。 しかしキツネは、テーブルの中央あたりに置いてあるため、俺が背を伸ばしても、手を伸ばしても届かない。 「お母さん、キツネを取って〜」と俺が言うと、母親は手が濡れているために「今、ちょっと手が離せないのよ、頑張って取ってごらん」と言って、前を向いて食器を洗い始める。 横にある水瓶から手しゃくで水を汲んで、汚れた皿を洗っている。 母親は、取ってくれないと思った俺は、イスを動かすことをした。 イスを動かすが重たい、しかし、何とかしてイスを動かす事ができた。 しかし、うまく近づけることができません。 なんとか、近づけた気がして、何とかしてイスに登ってみたが、届かない……… もう一度、下りて、イスを動かしてみる。 俺は、重たい椅子を押して疲れてしまったが、なんとかテーブルに椅子を近づけることができた。 なんとか、イスを近づけることができたと思った俺は、イスに登ってみようとして、手を滑らせてしまった。 「ゴトンッ」と、どこかを打った音が部屋に響きます。 「えっ?」と振りむきざま母親は驚いた。 「アルッ、どうしたの?」と俺のもとに手も拭かずに駆け寄ります しかし、本人は、床に寝転がったまま、あまりの驚きで泣くこともなかったと思う。 母親が俺のもとにいき、俺を床から抱っこをする。 俺は、何が起きたのか、わからずにいたと思うが、母親が抱き上げられたことで安心から泣き始めた。 「うわ〜〜〜〜〜ん、ヒック、わ〜〜〜〜ん」 「よしよし、痛くない、痛くない」と母親 俺は、しばらくすると泣き止んだが、母親に抱っこされた位置から、テーブルの上が見えてしまった。 テーブルの上に置いてあるキツネが、どうしても欲しい。 キツネが見えたことで、俺は何も考えられなくなり、母親に回していた手を離して、手のひらをテーブルの方に突き出す。 心で『キツネが欲しい、キツネ、こっちに来い』と必死に思った。 そうすると、キツネの木彫りがフワリと浮かび、こちらにゆっくりと近づいてくる。 母親は抱っこしているのに俺が後ろに手を伸ばすものですから、後ろを振り返る。 そうすると浮かんでいるキツネの木彫りが目に入る。 「えっ?」 木彫りのキツネはフワフワ、揺れながら、こちらに近づいてくる。 徐々に近づいてくる木彫りのクマは、ほんとうにゆっくり、ゆっくりフワフワと近づいて、目で追っていると俺の手にすっぽりと収まりました。 「ええ〜〜〜〜〜〜~~~~~~~~っ」と叫んだ母親。 あまりの大声に俺の体がビクッと震える。 母親が俺を少し離して、見つめますが、俺は、キツネが手に入ったことが嬉しいかったので母親から離れようとしています。 「えっ、なにが起きたの?」と離れた俺をじ〜っと見ている。 「????」母親の頭の中はパニック状態。 「えっ? もしかして、これが魔法?」 「えっ? うちの子が魔法を使ったの?」 俺と木彫りのキツネを交互に見ていますが、いまだに頭の中がパニック状態。 「えっ、今、何が起こったの?」 「えっ、なに? 何が起きたの?」 「もしかして、本当に魔法を使ったんだったら‥‥‥?」 「‥‥‥大変なことだわ?」 「そうだ、主人を呼んでこなきゃ」と言って、扉を勢いよく扉を開け放ち、外に出ていきました。 遠くで母親が父親を呼ぶ声が聞こえる。 「あなた〜、どこにいるの〜」と何回も大声で叫んでいる。 ******* しばらくして、母親と父親の2人が家に慌ただしく戻ってきた。 父親「本当なのかい?」 「ええ、私、この目で見たもの」と母親 「なんだか、信じられないな」 「私が言うこと疑うの?」 「いいや、そうじゃないけど」とタジタジしている。 「本当に、本当よ、キツネが飛んでいるところ見たんだから」 「………そんなに君が言うんだから、本当なんだね」 「ええ、さっきから言ってるじゃないの」 「‥‥‥俺も見たかったな」 「アルにもう一度、やらせればいいのよ」 「やるかな?」 「やらせるのよ」と強引な母親。 「どうやるんだい?」 「アル、キツネを貸して」と俺が遊んでいたキツネを取り上げた。 俺は、突然のことだったので、状況がよく掴めない。 目の前にあったキツネを母親が取り上げた‥‥‥ あれっ、どこにいった? ‥‥‥まぁ、いいや、と違うと違うおもちゃで遊び始める。 俺から取り上げたキツネのおもちゃを母親はテーブルの上に置いた。 「アル、ここよ」と母親がキツネのおもちゃを指差す。 しかし、俺は、もうキツネには興味がない。 父親までが「ほら、アル、ここにキツネがあるぞ」と言っている。 俺はテーブルの上のキツネを見ることなく、他のおもちゃで遊んでいる。 「ほら、アル」と母親 「アル、キツネを飛ばしてごらん」と父親 母親が「ほら、アル、こっち見て」と俺のところまできて、強引に顔を持って振り向かせる。 でも、俺は、それが気に入らない‥‥‥ 母親が持った顔を、振り解く。 「やっ」と俺が言うと余計に2人の方に顔を向けることはない。 「あっ、思い出した」 「えっ、何を?」と父親 「そういえば、あなたのお父さんは魔法使いだって言っていたわよね」 「ああ、そういえば、そうだった」 「あなたのお父さん、結構、有名な魔法使い?」 「ああ、そうだよ、俺も小さい時にしか会っていないんだが、家には数回しか帰ってこなかったな」 「えっ、どうして?」 「いや、それがさ、俺のオヤジは、国の魔法師部隊に入っていて、結構、強い魔法を使うことができたんだそうな」 「うん、うん、それで?」 「それでな、オヤジは金だけ毎月、送っていたんだけど、前に戦争があっただろう?」 「ええ、覚えているわ」 「あの戦争で死んだんだ」 「そうだったの」 「あの戦争は今から15年くらい前のことだろう?」 「ええ、それくらいかしら」 「あの隣国が攻め込んできた戦争で、活躍したけど、戦いで死んだって言う手紙が国から戦争が終わったあと送られてきたんだ。立派な戦いだって言うんで、2階級特進までしたんだよ」 「そうなの?」 「でもな、戦争が終わって再調査することになったら、今度は活躍していなくて、逃げたって言うんだ」 「えーっ」 「まぁ、結局は何も情報がなくて、国から金をもらうようなことはなかったんだ」 「残念ね」 「そうなんだよ、本当なら国の英雄とかでもおかしくないのに」 「でも、村のみんなに言う必要があるわね」 「えっ」 「うちのアルが魔法使いだって」 「そうだな、俺の家族から偉大な魔法使いがでたんだから」 「ええ、そうよ、私の息子………アルは、偉大な魔法使いですって、村のみんなに言うわ」 「ああ、俺も村中に言いふらすぞ、俺の息子は偉大な魔法使いだって」 「あら、あなた、私の息子よ」 「えっ、俺の息子だぞ、いや、どちらでもいいや、じゃ、俺の親父と同じ道を歩むのかぁ』 「そうね、お義父さんは王宮にいたから、私、あったことがないから、知らないけど、魔法がすごかったって、あなた、さっきも言っていたわよね」 「うん、そうなんだ、俺のオヤジは、ほとんど、家に帰ってくることができないほど、多忙みたいだったよ」 「でもアルが有名な魔法師になってくれれば、私たち裕福になれるかもね」 「そうだな。でもアルが使ったっていう魔法をもう一度、俺に説明してくれないか?」 「うん、わかったわ」
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