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プロローグ
「なぁ~! 頼むよぉ~!! 一生のお願いっ!!」
円形のテーブルを挟んで、向かい側に座っているクラスメイトの大海原太鳳が、ガバッと大振りな動作で頭をさげる。
額がテーブルにくっつくかくっつかないかのギリギリライン──けど、重力に負けて彼の額はあっけなく卓上についた。
ゴンッて鈍い音を立てて。
「そんなこと言われても、ねぇ?」
「この通り!! 志賀様神様仏様ッ!!」
「たしかにオレは志賀様だけど、神でも仏でもないよ」
オレはやや不貞腐れた顔をして、目の前のテーブルに置かれた手作りプリンの黄色い生地を、スプーンの先でつっついた。
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