第三部

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瀬良さん。この人は図書委員長の三年生。お気づきだとは思うけどこの人、テレパシー使うん?みたいな感じでめっちゃ察しがいい。俺が逃げてることにも気づいている。 因みにこの人察しはいいけど俺が偽ぶりっ子やってることには気づいていない。もしかしたら、そこも察して気づいてないふりをしているのかもしれないけど。 「瀬良先輩って呼んで下さいよ」 「えぇ、そんなことしたらぁ…」 「したら?」 「ええとぉ」 「…?」 「先輩で…」 負けた。 あ、そうそう。なんかこの人副会長っぽいって思ってるでしょ?この人この喋り方でめっちゃ王子様の顔(黒髪、碧眼)してる。キラキラ飛ばしてるの。だから仲良さそうにしてると…ね?だから先輩呼びはやめたいんだが。 この顔でお願いされたら、ね!
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