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「ねぇどうして、どうして私を助けたの……? 」
問わずにはいられなかった。
「どうして……母と父と、弟や妹たちと一緒に殺してくれなかったの……?
私がどれだけ苦しかったか!
ゆまにはわからないでしょう⁉︎
私を引き取ってくれた里親は私が病気になったとたんに見向きもしなくなったわ。所詮人間なんてそんなものよ。血の繋がりがなければ、簡単に切り捨てる。いつまで経っても誰も来ない病室……これが現実よ!
……私の存在価値は、良い成績を取って良い大学に入ることだけだった」
息が苦しい。
呼吸ってどうすればいいんだっけ。
言葉にすればするほど、心がすり減っていく。
それでも溢れた言葉は止まらなかった。
「余命宣告を受けて安心したの。ああやっと解放されるんだって、やっと母の元へ行けるんだって、一人じゃなくなるんだって」
なのになんで。
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