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ゆまの横にいると、忘れてしまいそうになる。 ゆまは死神で、私はもうすぐ死ぬ人間。 運命は受け入れたはずだった。 生きるのはもう疲れたの。 両親がいなくなってから施設で死に物狂いで生きてきた。それから病気がわかって、長い闘病生活のはじまり。 苦しかった。 誰も助けてはくれなかった。 本当は声に出せば良かったのかもしれない。 誰かが助けてくれたのかもしれない。 けれど、もう全てが手遅れだ。 ーーーーだから、そんな顔で私を見ないで。
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