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勝負師の判断力
いよいよ当日。
集合時間の30分前にも関わらず、山ノ上公園時計台広場には沢山の人が集まってきていた。
「どうやら着替えたほうが良さげだな」
周りをざっと見回して、松下は瞬時にそう判断した。
「えっ? でもスーツの人も結構いるみたいだけど……」
「バカ、よく見てみろ。女の子受けしそうなハイスペック組はほぼカジュアル路線だ。駅に戻って着替えるぞ」
いつもはいい加減で領収書も請求しないと出さない松下が、やたらと頼もしく見える。
僕と杉野は黙って松下に従った。
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