心象風景 2

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 青空が遠く 果てしなく どこもかしこも  青空で まぶしくて 澄んでいた  河川敷はもう夏に生い茂った 草花たちが  なぎ払われていて ランナーの俺は  とても走りやすく 快適だったけれど    薙ぎ払われた草花たちは どこか町の収集車で運ばれて  燃やされたりしたのだろう   名も知らぬ鳥たちが 束の間の休息とばかりに  岩に 原っぱに とまって羽を休めている  俺は携帯のカメラで写真を撮ろうとしたが  すぐに飛び去ってしまったので 撮ることをやめてしまった  久しぶりに長い時間走ったので膝が痛くなった  ひさしぶりに長い時間走ったので膝が痛くなった  立ち止まったり歩いたりして また家に帰った  小学校の脇を通ると少女たちがブランコに乗っていた  なんだか奇声をあげたりして楽しそうだった  ボール遊びをしている子供たちもいた  いいなあ いいなあ いいなあ
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