act.5 護るべきもの 

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 一応、通勤時間なのかな。  日本のリーマンの通勤風景とあまり変わらないけど一番違うのはその足元だ、スーツ姿が多いのに足元はスニーカーだったりしてる。  ジョギングしながら職場に来てるのか、なる程。  そしてその人混みに紛れて歩く俺がふとデカいショーウィンドウに気付く。  そこに写っている俺は、人混みの中で全く違和感が無かった。まるで最初からこの国の住人のように馴染んで写っている。    父親の国であるという事は、こういう事なのか。  見えない筈の俺の父が笑ったような気がした。 8b6b6ced-1f26-4b02-8c43-ca3a727f37b3  
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