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基地の出口。
「イブ、まずは咲希の居場所を特定して」
「無理だ、情報が少なすぎる」
「……咲希は猫が好きだ。猫がいるところに咲希はいる」
「だが、今のミラで勝てるのか?」
「あら、そのための認識阻害緩和カメラじゃなかったの?」
「……全く、ボディが変わっても考える事は変わらねえな」
イブが咲希の居場所の計算を始める。
「それを待ってる間に、私の戦闘力をもとに戻す」
「は?一人で行くのか?」
「アンナと、それと博士もいるわ」
「博士……?」
「ニャー」
呼ばれたと思った博士が、壊れた外壁の隙間から飛び出した。
「博士!お前生きてたのか!」
「そう簡単に死なないわよ。ね?」
「ニャー」
博士は私の足にすりよった。
「さ、行くわよ、博士。アンナ」
「了解」
「ニャー」
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