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「ニャー!!」
「やめろ博士!!アンナ、博士を何とかしてくれ!」
「そうだな、博士。こっちにおいしいおやつがあるぞ」
アンナが差し出した猫用のおやつに博士が食らいつく。
「ニャー」
「クッソ。俺にもおやつを上げるためのアームがあれば……」
「言い訳がましいぞ、イブ。博士は私とミラの事が好きなんだ」
「それもそうだけどね、アンナ。こう見えて博士は私の言う事も聞かないことがあるの」
──過去ログファイルを参照。
・博士の行動
私が博士を温泉に無理やり入れようとした後、博士はしばらく私から距離を置いていた。その間博士は私の手からではなく、イブのストレージから直接食事を取っていた。汚れたストレージ内は私が掃除していた。
「そうなのか、博士」
「ニャー」
「本当に博士は私の事が好きなようだな」
「アンナも、博士の事が本当に好きみたいね」
「そうか、これが好きという気持ちか。偉いぞ、博士」
アンナは博士の顎を撫でる。
「…こら、アンナに噛み付くのはダメよ、博士」
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