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──腹部拡張有機バッテリーの接続検知。バイオリアクターと接続。
「私としたことが、不覚ね」
「あいつらは対ロボット用の戦闘機だ。私達全員生きていられただけで充分だと思うが」
「ああ、アンナの言うとおりだ」
──『アンドロイド修復プログラム:欠損部位の再接続』を実行。
「あいつら、空から突然降ってきた」
「ええ。空輸ドローンから直接降下して来たわ」
「空輸ドローン!?」
「戦闘機の降下直前にセンサーが巨大な熱源を検知したわ」
「一体どこのどいつがそんなこと……」
──戦闘用アンドロイドの記憶媒体と接続。対アンドロイド狙撃戦闘プログラムをインストール中。
「これを見て」
──インストール完了。
──『アンドロイド自動修復用内蔵式プリンター』の起動プログラムをインストール中。
「あいつらのヘッドユニットか?」
「ええ。さっきアンナがバラしてる最中に止めたの」
「理由は後で教えてくれるって言ってたな」
──インストール完了。
──軍事アンドロイド用防具『フォースバリア』起動プログラムをインストール中。
「配線が製造段階より7mmズレてるわ」
「……だから何だってんだ?」
──インストール完了。
──『アンドロイド修復プログラム:欠損部位の再接続』完了。システムチェック……エラー無し。
「私達みたいなロボットやアンドロイドが、限りなく製造段階に近い状態でこんなミスするわけ無いわよ。それに、スキャンの結果このヘッドユニット内部から、質量の0.0001%以下のタンパク質が検出された」
──全システムチェック。……オールクリア
「おい、それって……」
「人間が、この戦闘機を修理してる」
「だな」
「ニャー」
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