ハルジオン

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「所で、そいつの名前はどうすんだ?」 「ああ……、この子ね」 あれから、このイエネコは私達についてくるようになった。特に困る事はないのでそのままにしていた。 「そうね、イブは何がいいと思う?」 「本人に聞いてみればいいだろ?」 イブは猫に近寄った。 「よしネコ、お前はどんな名前がいいんだ?」 「ニャ」 「うーん、ジャック」 「……」 「じゃあ私、キッド」 「……」 「ジロウってのはどうだ?」 「……」 「そうね、洗濯機ってのは?」 「……」 ──シュミレーション開始 一般的に人間がネコにつける名前と、この個体の性格から推察される最適解……。 ==over== 「……これならどう?博士!」 「ニャ」 「これまた変な名前だな……」 「決まりね。改めてよろしく、博士」 「ニャー」
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