2.複雑な再会

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2.複雑な再会

数日後ーー。 平日の昼下がり、俺はとあるショップに足を運んだ。 「いらっしゃいまーーあ、志衣! 久し振り!」 店内に入ってすぐ、こちらに気付いてくれたのは友人の佐野(さの) 暖也(はるや)。 暖也は、専門学生時代に居酒屋でバイトしていた頃の、元バイト仲間だ。同い年で気が合い、今でもよく顔を合わせる。 ここは、暖也が現在働いているメンズファッション店、【エルケーユー】。 エルケーユーは、主に二十代から三十代の男性がメイン層の有名ブランドだ。 暖也が働いているからというのもあるけれど、純粋にこのブランドの服が好きで、今日のように仕事が休みの日によく買い物しに来ている。 ちなみに、ファミーユはこのショップから徒歩十分ほどのところにあり、ご近所さんだ。 「暖也、久し振り。服買いに来たんだけど、また選んでもらってもいい?」 「もちろん。志衣がうちの服着てくれるお陰で、最近売り上げが更に伸びててさ。さすが有名インフルエンサー!」 「い、いやいや。暖也が選んでくれる服のチョイスが良いからだって。あ、今日はパーカー系が欲しいな」 「パーカーなら、これとこれが新商品でおススメかな。カラーも多いんだけど、志衣が着るなら暗めよりパステル調が似合うしSNSでも映えると思う!」 「お。確かにこの色、明るくて良いな」 その後、暖也に何着か服を選んでもらい、買い物は無事に終了した。
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