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「どっちって、何が?」
「挿れる方と、挿れられる方。俺、どっちでもいける」
「ちょ、ちょっともう! 言い方っ!」
「じゃあ一日交代にしようか? マンネリ防止にいいよね?」
「ちょ、ちょ、待ってってば! 全然話についていけない!」
ライラが腕の中でわたわたしている。わたわたしてるのもカワイイ。可愛過ぎて辛い。
「うそ。ライラがその気になってからでいいよ。もうだいぶ我慢したし、別に少し延びたって、いまさら――」
「……僕もその気だってば」
ダンゴ虫みたいに縮こまりながら、ライラがぼそりとこぼす。
「……でも、リュカみたいに何も知らないから、どうすればいいのかわかんないの。恥ずかしいし、ちょっと怖いし」
あああ、カワイイの洪水で死んじゃう。溺れ死ぬ。
「怖がらなくていいよ。絶対に痛くしないし、好きな子と裸で抱き合ってるだけでも気持ちいいから」
「それは……僕も……思ったけど」
俺が魔王に呑み込まれて死にかけたとき、その場の勢いでお互いのものをいろいろした。でもさすがに後ろには触ってない。抵抗あるかな、とも思ったし。
あーでも、感じてるときのライラの顔、すーーーーっごくエロかったぁーーーーー
「ねえ! 何か思い出してるでしょ!?」
勘が鋭い。
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