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固くなったそれを口で吸う。途端、甘い声を上げ、ライラの身体が大きくしなった。
「……やっ、ダメ……口はっ! もっ、すぐ出ちゃうから……離して! ……お願い!」
じたばたするライラを押さえつけ、手のひらと舌で刺激する。抗うように、ライラの両脚が俺の頭をぎゅっと挟み込む。強く身体が波打ち、達した。
「……ああぁっ!」
途端、口の中に甘い熱がぶわっと広がる。――うそ、ふつうこんな味する? もしや、俺の願望がそうさせた?
ライラの身体からふにゃりと力が抜ける。荒い呼吸。薄い胸が大きく上下する。
「もぉ……あたま、真っ白……わけわかんない」
ふにゃふにゃになっているライラの耳元に顔を埋めた。
「俺、上手いでしょ。気持ちよかった?」
コクコクとライラが首を振る。素直でよろしい。
「……飲んじゃったの?」
「ライラの、すっごく甘かった。こんな味、初めて」
囁くと、ライラの体温がどっと上がる。
「……え、あれって甘いの?」
「いや、ふつうは不味い。ライラが可愛いからあれも甘い。蜂蜜みたいだった」
「……へえ、そうなんだぁ」
ぼんやりとそう呟く。――正直、違うと思う。たぶん俺が無意識に味を変えてしまった。ライラには内緒にしておこう。
とろとろになっているライラを腕の中に抱え込む。
「信じられないくらいカワイイ。好き、ぜんぶ」
蜂蜜みたいに甘い俺のハニーが、息を整えながら瞼を閉じる。
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