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俺が願ったせいなのかそれとももともとそうなのか、指を増やしてもすんなり受け入れる。ゆっくりその内部を撫で回した。耳元でライラの熱い息遣いが渦巻く。前の方もまた固さを取り戻した。
「大丈夫そうだから、いったん抜くね」
「……んっ、はぁあっ」
指を引き抜くと、ライラの全身の力が弛んだ。汗ばんだおでこにキスを落とす。
「すっごく上手。俺も、もう入りたい」
シャツを脱ぎ、ズボンを下ろす。ライラは熱に浮かされたような目で俺を見上げ、両腕を伸ばした。
「……来て。僕もはやく、一緒になりたい」
――あああもうこの子は!! 手加減できなくなるからそんなに煽らないで!!!
ライラの両脚を持ち上げ肩にかける。緩んだその場所に自分のものをあてがった。
そのまま腰を前傾させると、高まった熱の中にずるずると潜り込む。
「……んっ、ああ」
無意識に声を漏らしたのは自分の方だった。頭がおかしくなりそうな快感が、稲妻のように全身を駆け巡る。どうしよう動けない。
「……リュカ、大丈夫?」
ライラが気遣うような声を出した。――心臓が暴走して、身体中が痺れるように熱い。
「……大丈夫じゃない。気持ちよすぎて、どうにかなりそう」
「嬉しい。僕も、気持ちいい」
セックスならいままで数えられないほどこなしてきたのに、これまでと何ひとつ比べ物にならない。こんなに感覚が違うのは、相手が好きな子だから?
ライラの両手が俺の頬を優しく包み込む。
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