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オブビリオン
過去のオレに選択肢はさほど無かったんだと思う。
物心ついた時にはスラム街で親友の《 》と共に生き抜いてきた。
親友であり家族だった《 》。今はもういない。
あの頃は生きるために必死で盗みや、ゴミ漁り、物乞いをするしか無かったんだ。
ある程度経験値を積んだオレたちは慢心になっていた。
ある日、《 》はオレにこう言った。
「大商人の馬車を狙う」
怖気付いたオレは《 》についていけなかった。
逃げたのだ。
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