リクエスト大会②「7」

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「は、たまたま勝てたからと偉そうに。次は必ず勝氏つし男としても負けない」 「やれるものならやって……おっ」  ふいに肩を押されて床の上へと押し倒された。  とっさにコップの中味がこぼれぬようにテーブルに置いたことを褒めてもらいたい。 「おま、真っ白なカーペットが汚れるところだったぞ」 「はっ、汚れたらお前が掃除をすればいい」  潔癖に見えてずぼらな男は間違いなく高坂に掃除をさせるだろう。 「それで?」 「俺の方が男としても上だということを教えてやるよ」  向こうからキスをしてきたのははじめてだ。しかも主導権を握ったまま食らいつくそうとしていた。  男としてやられっぱなしではいられない。  腰を抱きしめて体位を逆転させニヤリと笑う。 「俺に勝とうなんざ早い……て、おい!」  冷たい瞳は閉じられ寝息が聞こえてくる。  まさかあのキスで眠ってしまうなんて。 「くそ、勝ち逃げってか」  盛り上がった気持ちをどうしてくれるのか。  一筋縄ではいかない相手だ。だが、そういうところも高坂にとってはたまらない。 「はぁ。この部屋はお前の匂いが充満していてやばいってぇのに」  眠る立花を見てため息。はりつめた下半身を見て自分の右手で我慢しろよと心で呟き、彼を抱き上げると寝室へと運んだ。
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