第一章◆すべては止まる

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ただ、お互いはっきりとは住んでいる所を話した事はないし、一生会う事もないのかなーなんて思う。 深く考えちゃうとなんどかもどかしい距離感なんだけど、そうした状況だからこそ言いたい事が言えたり、いろいろと突っ込んだ相談できる関係な気もするし。 今日もカナデくんとLINEする。 何気ない呼びかけに挨拶を返すと、カナデくんからの返信はすぐに来た。 日によって違うけど、基本的にはいつでも返信が早い。 うーん、まめだなーっ。 私には無いものを持ってるよー。 そして私は明日の準備をしたりしつつ、いつも通りの他愛のないやり取りをして、今夜もほっこり楽しい時を過ごしていた。
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