第二章◆ここにいるよ
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「だ…………よ。……がか……て…あ……るか………」 何も存在しないこの場所に、再び昼間聞いたあの声が聞こえてきた。 すぐ近くで囁いているようでもあるけど、遠くかすれたようなその小さな声。 何を言っているのかは殆ど聞き取れなかった。 …でも…… 不思議とその声には安らぎを感じたんだ。 そして自然と眠りに就くときのように、意識は穏やかに儚く…そしてゆっくりと薄れて消えていった。
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