第三章◆再開

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駅までの道。 店が立ち並ぶ広い歩道をのんびりと歩いていると、右肩にがしっと強い衝撃が走った。 何かにぶつかってしまったのかな?何かが落ちてきたの? 一瞬にしてそんな考えを巡らせつつ、びっくりして反射的に振り返る。 …私は見知らぬ男性に、肩を掴まれていた。 「ねーねーお姉さんたちー、暇?俺らそこで飲んでてさ。今から二軒目行くとこなんだけど、一緒に行かない?」 二人組の男性で、歳は20代半ばくらいかな。 泥酔したノリで…と言う感じでもなく、割としっかりとした表情と口調だった。 二人とも似たような風貌で、やや細身、中途半端な長髪で、チャラそうな感じだ。 わー、めんどくさいなー。どっかいってくれないかなー。 璃咲と飲みに行くと、だいたいこんなのに絡まれるんだよね。 誰にも見向きもされないよりはいいのかも知れないけど、こんなのに声をかけられても別に嬉しくもないよなー。 で、私も璃咲もこういうのは慣れたもんだから、「あ、私達明日早いんでー。すみませーん」とだけ言い、少し早足でそのまま駅へと向かった。
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