第三章◆再開

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「あっ、そこの女子たちよ」 そのがっちりした男性は、ふと表情を緩め、私達に話しかけてきた。 …じ、女子って…。 「こいつらさ、キミたちの知り合いだったりした?友達とか恋人とかさ」 「いえ、知らない人です」 「いえ、知らない人です」 璃咲と私は、ほぼ同時に同じ言葉を同じトーンで発した。 こんな時、こんな場面なんだけど、璃咲と私は顔を見合わせてぷくくと笑っちゃった。 「うし、それならいいんだ」 そう言うと再び、スイッチの入った顔になった。 「どう?分かったーーー??んーーーー??」 その二人組の男は、青ざめた顔で何度も何度も大きく 頷いている。
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