第三章◆再開

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思いっきり掴んでいた両肩の手をぱっと離し、おっきな男性は男たちを睨みながら言う。 「あ、そうそう、先に手を出したのはそっちだろうから、このコらを逆恨みとかしちゃあダメだからな?文句があるなら俺んとこ来いよ」 そう言い終えて、私達の方をちらっと見た。 …と、その時、肩を掴まれていた方ではない男が一歩踏み出し、拳を上げ、後ろから襲いかかろうとしている! 「わーっ!」 私達がそれを認識して絶叫した瞬間には、おっきな体の男性は既に反応していた。 殴りかかってきた相手の拳をぱっと掴み、そして力いっぱいぐっと握ったようだ。 「うぐぐぐぅっ!!!」 「なーなーそういうのはいらないから。物わかりの悪い子にはお仕置きしちゃうけど、いいのか?なあ!」
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