第一章◆すべては止まる

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いるはずのない場所と時間に、私を見かけたっていう話。 結構前から、何度もこんな事があるんだよね。 双子の姉のさーちゃんが元気だった頃は、さーちゃんと見間違えられたんだろうって、そう思ってたんだ。 …でも時間と場所を確認すると、明らかにさーちゃんでも私でもない事ってのも何度かあったんだよなー。 さーちゃんが入院しちゃったあとも、そんな話はたまにあったから。 うーん、世の中には三人くらいは自分に似た人がいるっていうし…それなのかな。 まぁ私は顔も髪型もそんなに特徴がないし、メイクもありがちな感じだし、誰かに間違えられたとしても不思議じゃないかも。 服も雑誌のコーデとかをそのままやっちゃう時もあるから、『量産型コーデ女子!』なんて皮肉られたこともあったくらい普通な感じだし。
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