第一章◆すべては止まる

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「…だよね。…ん、綾音?あれれ?オフラインモードかな?」 「…あ、ごめん璃咲。ちょっとぼーっとしてたよ」 「いろんなお客さんがいていろいろあったねって話。途中から聞いてなかったでしょ!?ま、いつもの事だからいいけどね」 私のコレ、分かって許してくれるのは璃咲だけかも…。 ありがたや、ありがたやーっ。 「あーそうだったね。いろいろあったよねー」 「綾音はさ、なんだか絡まれたりするのが多いよね。背がちっちゃいし、大人しくて優しそうに見えるのもあるよね。…あ、そうそう。一昨年だっけ?恐そうな人に怒鳴られて泣かされたよね」 「うー…あったあった。いつも通り普通にしてたのに、ジロジロ見てたとか感じが悪いとか言われて、低ーい声で怒鳴られてさ…、あれは恐かったなぁ」
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