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 高岡の寝室に入るのは初めてだった。リビングよりもずっと彼の匂いがして、それがイヤらしい感じがして、ちょっときた。  し始めてみたら、高岡のセックスは巧みで夏生の性感は直ぐに高まっていった。  着ていた服を手繰り上げてその中から夏生の素肌を見つけ出すと、高岡はそこに触れるようなキスを浴びせたり、舌先を尖らせて線を引くように辿ったりしながら、存分に味わっていた。シャツのボタンを下から一つずつ外される度、触れ合う面積が増え、愛撫される箇所も増えた。  胸元が開けると、高岡は見つけた乳首を交互に舐めあげ、唾液で潤ませた。夏生にとっても、吸われ続けるうちに徐々に奥の方から湧き上がる快感が途轍もなく、つい膝をこすらせて身体を悶させてしまった。 「あ、あ、ん」  つい声が出て、自分の腕で口を塞ごうとしたら、高岡に払い除けられてしまった。 「全部欲しいって言っただろ」 「いや、ちょっと」 「なっちゃんの声も全部欲しいの」  もっと聴かせろと言わんばかりに、舌を使って乳首を愛で続ける高岡の空いている手は、夏生の下半身を一舐めすると、今度はベルトを外しにかかった。  下着の中は、既に高岡の訪れを待ちわびて、熱を帯びていた。下着の上に取り出されると開放された悦びで弾け、ジュクンと密を纏ってしまいそうになる。高岡が軽く全体を撫でる都度、硬度が増し、刺激に敏感になっていった。  夏生も触りたかった。すごく、自分も全身で高岡を感じたくて、悶えた。 「僕も触りたい」 「うん、触って」 「好きなことして、いい?」  夏生がそう言うと、高岡はウオーッと叫んたかと思うと、猛然と自分の着ていたものを脱ぎ捨て、夏生に伸し掛かってきた。 「何でもして。なっちゃんの好きにしてくれていいから」  夏生の脚に、高岡の濃い目の陰毛に包まれたペニスが触れた。掌で包んてみると一層漲り、擦ったり擽ったりしてみると、高岡からも声が漏れ、聴こえる吐息が荒くなり始めた。 「なっちゃん、すごい、ぁ」 「ん、ん、んあ」  お互いに性器を擦りあい、時にぶつけたり穂先をすり合わせてみたりしながら、同時に射精した。夏生の腹の上に飛び散っだ二人分の精液は、果てた勢いで突っ伏した高岡にプレスされ、接着剤のように下腹部に広がり、妙に可笑しくて笑えてしまった。  緊張感が消え、そこからは楽しい身体の探り合いになった。高岡は、夏生の全部が欲しいと言ったとおり、全身の愛撫をし続けた。  下腹部にも一切の躊躇がなく、宝物を扱うように夏生の性器を口に含み舐めあげた。先端の方に夏生の融点を見つけると執拗に攻めたて、とうとう夏生が嫌がっても、高岡がむしろそこから余計に音をたててしゃぶったので、放出の後はさすがに息も絶え絶えになった。こんなに喘ぐだけ喘いだのは初めてで無茶苦茶気持ち良くて、まだ痺れてる。
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